誰も教えてくれなかった子どものいない女性の生き方〜くどうみやこ〜

初めまして。Miouです。

初めての投稿になりますが、今日はこちらの本についての記事を書きたいと思います。 

 

目次

 

構成内容

著者は、40代に入って病気により子供を望めなくなり、”子供のいない女性”の悩みを持つことになります。

しかし、世間では、”子供のいる”悩みを共有する場所はあるが、”子供のいない女性”の悩みを共有する場所はないことに気がつきます。

そこで、”子供のいない女性”の悩みを共有する「マダネプロジェクト」を立ち上げます。

 

第1章.子供のいない女性にある心のくぼみ

第2章.子供のいない 女性の多様な生き方

第3章.子供のいない人生を受け入れるプロセス

第4章.子供のいない人への社会遷移

第5章.子供のいない人生を豊かにする9つの考え方

(は特に読んでほしいと思ったところです。)

 

1.2章は主に「マダネプロジェクト」でのアンケートの統計

3章は子供のいない人生を受け入れるまで人生ストーリーが7話ほど用意されています。

4章は、個人的に考えさせられる内容だと感じました。

5章は、著者が伝えたいことがまとめられています。

  この本を読んでみようと思った理由

子どものいる女性の生き方については、よく見かける事に対して、子どものいない女性の生き方について書かれているという物珍らしいところに惹かれたため、読んでみようと思いました。

 

 この本をお勧めする人

 子供が欲しかったのにできなく、落ち込んでいる人や悩んでいる人が前を向く一歩として読んでほしい本だと思います。

その他にも、特に子供について悩んでいなくても、子供に関しての人生設計がまだふわふわしてる20代や30代の方にも先人の知恵として読んでほしいと思います。

また、子供のいない女性とは違う立場である、子供のいる女性。男性の方にも読んでいただけたら、子供のいない女性を、”かわいそう”な人という世間一般的な考え以外で関わることができると思います。また、現代社会の問題点にも気づけると思います。

 

要約;全ての方に読んでいただきたい。

 

感想 

 3章にて、

子どもは神様からの授かりものであり、社会からの預かりもの。

子どもは 自分のものではなく、大人まで育てたあとは社会に戻す。

だから自分はそれまでの役割を果たしている。

子どもがいない人は、また別の役割を神様が与えてくれているはず

この言葉がとても素敵だと思いました。 

子供と関わりたいと思うのであれば、”母親”としてだけでなく、教師や親戚、親とは違う良き相談相手としてなど、様々な方法で関わるという役割。子供に限らず、自分の得意分野や興味のある分野にて、誰かに役に立つ役割。などがあり、”母親”という役割にとらわれなくて良いということでしょう。

 

4章にて、「子供がいる人は、子供を理由に何かできないことを、子供がいない自分たちが尻拭いすることに不公平さを感じる」という意見がありました。

確かに、子供がいない=暇な訳ではなく、優遇格差がある。

そこで、味の素は、2017年から16時半退社を導入。

この働き方改革は、とても良い改革だと思いました。

少しそれますが、よく、海外では、自分の仕事が終わったら早く帰る人が優秀とされる。

それに対し、日本では、自分の仕事が終わっても早く帰ることは良いとされていなく、就業時間まではいないといけない。

前者の方が”早く帰りたい”などの頑張る糧があることによって作業効率が上がる。

後者は、どれだけ作業効率を上げても就業時間までいないといけないことにより、作業効率を上げる必要性が前者より下がる。

いきなり海外の働き方を受け入れるのは難しい。

そこで、元から就業時間を短くすることによって、作業効率を上げることを見込む方が良いと思いました。

(味の素での働き方改革の趣旨は、優遇格差をなくすことだと思う。)

 

 5章にて、

心の境界線は「バウンダリー」といい、「この人と私は別の価値観を持っている」と、自分と他者を区別するラインのこと。

悩みやストレスの原因は人間関係であることが多く、ダメージを最小限に抑えるためにも境界線の範囲を自分で決めてしまうことは有効です。

という文がありました。

これは、子供のいない女性が、子供はいるべきであるという考えている人々から自分を守るのに役立つ考え方として紹介されています。

私は、子供のいない女性だけでなく、すべての人が片隅におくべき考え方だと思います。

「この人と私は別の価値観を持っている」と、他者を拒絶するのではなく、自分と他者を区別するというところがミソだと思います。

また、悩みやストレスの原因は人間関係であることが多いというところに共感を覚えました。

 

まとめ

 子どものいなく、悩んでいる人に読んでほしいのはもちろんですが、子供がいる・いない関係なく人間関係で悩んでいる人。

子どもがいない立場の人の考え方を知り、感性を豊かにしたい人。

現代社会の問題点について考えたい人にオススメの本です。